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経ヶ岬・舞鶴の基地調査行動(9/27更新)

●京都北部の日米軍事一体化を許さない−経ヶ岬・舞鶴の基地調査行動(9月24日−25日)

 日本平和大会(10/24-25,三沢)を控え、「米軍基地いらない京都府民の会」が経ヶ岬と舞鶴の基地調査行動を提起し、 京都、舞鶴の平和委員会、弁護士、婦人等、20名をこえるメンバーが参加しました。

以下、その概要と参加者の感想です。

 1日目の経ヶ岬では片岡事務局長より基地の概要の説明をうけ、基地発足時の約束にも反する米軍基地の用地拡張、隣接する自衛隊基地の拡張工事等、いっそう基地機能が強化される実態を視察しました。許せ ないのは文殊さんの真上に仮設トイレ用のコンテナ(下画像)が設置されていたことです。どのような汚水処理をおこなっている のか、地元住民の心情を顧みないやり方に改めて怒りを感じます。(9/28付宇川の会のFacebookでは、防衛の現地連絡所長の回答があり、米軍より「運用上のことには答えられない」つまり『どこに便所を作ろうがこっちの勝手だ』とのこと。「我々は認めません!」との抗議の声が)

 その日の夜には、宿舎にて地元の方から状況報告を受け、沖縄のように 表には出ないが、住民の意識の確実な変化等を聞き、貴重な意見交換の場となりました。

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<基地を見渡す参加者(左)と文殊さんの真上にトイレ用コンテナ(京都平和委員会のFacebookより)>

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<海上からXバンドレーダー本体が確認できる(左)基地に隣接する「平和菜園」に掲げられている抗議の立看板(右)その抗議文は『警告 ここは、日本や/なんで、米軍がいて基地があるんや/米軍は日本を守らへんことを知っとる/わしらも米軍に守って もらいたくない/米軍や基地は、穏やかな暮しを混乱させる/米軍に守ってもらわなくても/わしらは、平和にくらせるんや/ 君らは、武装することで平和になると、/まだ信じてるんか?』と強く訴えています>

 2日目は舞鶴に移動し、東舞鶴フェリー埠頭で、舞鶴平和委員会の名取さんから、舞鶴基地の概要の説明をうけました。 新たなミサイル防衛に対応するため、改修中のイージス艦「あたご」の状況等を視察した後、舞鶴港が一望できる五老岳に 移動し、軍港舞鶴の全容を見ることができました。

 今回の調査により、福知山における射撃訓練計画の「共同使用」化の動きを含め、京都北部の日米軍事一体化を許さない 闘いがいっそう重要になっていることが明らかになりました。

 なお今回の調査では両日とも片岡事務局長が説明を担当され、 帰りのバスの中で参加者からの感想も好評でした。

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<改修中のイージス艦「あたご」(左)と舞鶴港を視察する参加者>

【参加者からの感想】 日名子大介さん(八幡平和委員会)

A;ミサイルの弾頭を識別出来るXバンドレーダー、赤色ランプが点滅中=稼働中
B;高性能の解像度をもつコンピューターを内蔵する構造物
C;情報を米軍司令部に衛星通信するアンテナのドームは、高高度電磁パルスを遮蔽する=核爆発にも対応可
 ABCの中心的システムを軸に、巨大な騒音を発する発電装置や仮設トイレなどが立ち並ぶ「レーダー基地」が拡充整備されている。 また、自動小銃で武装し警備する軍属たち(彼らの発砲訓練を福知山陸自基地で行える よう米軍が要求しているという)、電流の流れるサルよけの柵。 3年前の9月(八幡平和委員会の平和ツアー時)とは全く様相を異にしている。 まさに、この基地は、ミサイル防衛の最前線の「眼」として稼働している実相を目の当り にした。 

 舞鶴海自基地には、停泊・修理中のイージス艦・「あたご」「みょうこう」が最高レベルの レーダー機能を身に着け、SM3ミサイルを装填し出動を準備している。 その他多くの海自艦の艦影に臨戦態勢の「21C版鎮守府」を視た。 米軍とリンクした北部自衛隊の現実を視続けた2日間であった。 10月、八幡平和委は「舞鶴平和ツアー」にいく。その“下見”と“資料蒐集”におおいに 収穫があった2日間であった。

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