●京都を集団的自衛権行使の最前線にするな!!
京都平和委員会第56回定期総会が開催されました
「戦争法案」ストップの全国的な行動が巻き起こる中、6月13日(土)、京都平和委員会第56回定期総会がラボール京都にて開催されました。冒頭、岡田英樹会長から挨拶があり、療養中の戸田理事長の
状況が紹介され、早期の回復復帰にふれた後、安保法制めぐる情勢と京丹後レーダー基地強化との関連、
防衛省の組織改変、予備自衛官をめぐる動き等が指摘されました。特に60年安保闘争と現在の情勢
との類似にふれ、安倍内閣を退陣に追い込む運動の緊急性が強調されました。
続いて片岡明事務局長より活動報告と運動方針案が提案されました。片岡事務局長は
先月、日米合意された「防衛協力の指針(新ガイドライン)」が現行安保条約を大きく越えたものであり、
中でも「ミサイル防衛」が際立っており、経ヶ岬のレーダー基地と舞鶴のイージス艦、さらに京都府内
の自衛隊基地が実戦部隊のみならず補給・兵站基地としての役割が大きくなっており、最近の経ヶ岬の
レーダー基地の異常な警備強化がそのことを示していることが指摘されました。今後の取組みとして、
沖縄・憲法・核兵器廃絶の課題と結びついた米軍レーダー基地撤去の運動を「府民の会」や「京都憲法
共同センター」との連携や、青森・車力との結びつきの強化も提示されました。また夏に開催される グローバルネットワーク(「兵器と核エネルギーの宇宙配備を許さない地球ネットワーク」)
の23回年次総会が京都でおこなわれ、セミナーやバスツアーの取組みが紹介されました。
<開会挨拶する岡田会長> <報告をおこなう片岡事務局長>
【討論の概要】
討論では先日、New Yorkで開催された「2015NPT再検討会議」に京都平和委員会の代表として参加した
青年、阿比留君から行動の報告と青年部の活動が紹介され、New York現地学生との交流を通して大きな
力を感じ、それが核戦争の抑止力になること、またこの1年の青年部の活動の中で幅広い青年への
訴えかけが大切であること、夏の原水爆禁止世界大会参加にむけた行動計画が報告されました。
続いて地域・職場から発言があり、米軍レーダー基地の配備とともに急激な戦争準備体制が進行 している舞鶴の連続宣伝活動、NPT再検討会議に代表を派遣し、さまざまな学習会を準備する福知山、「沖縄に連帯するつどい」や連続宣伝行動等、オール山科をめざす行動が始まっている山科、さらに NPTに12名の代表を派遣し、その成果を宣伝行動にむすびつける新婦人の取組み等が報告されました。 また小杉功京都原水協事務局長からNPT再検討会議の結果をどのように見るかについて、「核兵器廃絶は国際社会の中心議題にすわった」との発言や、安保破棄実行委員会の 田中三郎氏から京丹後市で米軍の無法な行動を監視続ける活動等が紹介されました。討議を終え、閉会の挨拶に立っ橋本安彦副会長は、日中戦争が「事変」という名でごまかされ、 戦前の日米開戦が始まるまでの国民意識として「戦争とは知らなかった」というのが多くの国民の実情であった こと、それが今日「事態」という名で同じことが繰り返されようとしている、との挨拶により総会は締めくくられました。
<New York行動を報告する阿比留さん> <閉会のあいさつを述べる橋本副会長>