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京都平和委員会第57回定期総会(5月28日)が開催(5/30更新)

戦争法廃止・安倍政権打倒を求める国民的運動と世論の高まりの中で、

       運動を若い力に継承し、平和委員会の活動をさらに発展させよう!

   −京都平和委員会第57回定期総会(5月28日/土)が開催されました!

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<総会のあいさつをする岡田会長(左図)と報告をおこなう片岡事務局長と議長の橋本副会長(右図)>

 戦争法廃止、安倍政権退場の世論が高まる中、京都平和委員会第57回定期総会が開催されました。
総会は物故者への黙祷の後、舞鶴の橋本副会長を議長に選出して始まりました。最初に岡田会長より、 新聞の世論調査に見る国民世論の危機感の表れとそれが安保だけでなく、保育所問題にみられるような 安倍政権の政策に対する不満が野党連合の結集につながっている状況を指摘し、サミットで安倍首相が強調した 「リーマンショック並の落ち込み」はまさに日本経済のみの現象であり、アベノミクスの失敗の表れであり、 平和委員会として何ができるかが問われている、との指摘がありました。

ー京都が集団的自衛権の最前線基地に!

 続いて片岡事務局長より活動報告、運動方針の提案がありました。最初にガイドライン・戦争法は「攻め られたらどうする」ではなく、「攻めるためにどうする」の法制であり、情勢を創造力とリアリティをもって 語り伝えていくことが強調された。そして京都の基地問題として経ヶ岬の米軍レーダー基地が日本の防衛を主 任務としておらず、アメリカのミサイル防衛網の最前線地上基地であり、舞鶴に配備されるイージス艦等も その一部となって自動的に集団的自衛権を行使するシステムになっており、オスプレイが搭載・運用可能な 「ひゅうが」配備は最前線拠点化のあらわれであると指摘し、さらにカンボジアPKOの実績をもつ京都南部 の自衛隊基地は「後方支援(兵站)」を担う「補給処」と施設(工兵)が駐屯し、ヘリ発着訓練やミサイル訓練等、 米軍との協同利用の流れができつつある。経ヶ岬のレーダー基地では住民の「安心・安全の確保」とはほど遠い 状態となっており、看板の標示や有害物質の危険、騒音問題など、異常な事態が続いており、米軍関係者の 交通事故も26件にものぼっている状況が報告された。また自治体職員の自衛隊での「研修」、地下鉄の 自衛官募集のつり革広告等、京都府の自衛隊への協力姿勢も指摘された。

 続いて運動の重点と方向が報告され、戦争法廃止と立憲政治を取り戻す世論と運動の前進のための取組みと して「2000万統一署名」が京都では40万筆に近づき、全国でも1200万筆にのぼっていること、2月に実施された 青森県平和委員会との府民の会との共同した交流会とそれにつながる青森で開催される日本平和大会(10/22〜 23)にける車力オプショナルツアーが提案されました。さらに韓国へのミサイル防衛部隊の配備に関連して、 韓国の平和民主運動との連帯、2020年に予定されるNTP再検討会議にむけ、「被爆者が訴える核兵器廃絶国際 署名」の取組み、原発再稼働反対等エネルギー政策おいても日米同盟からの脱却が強調された。歴史認識、 民主主義の課題では「平和のための戦争展」や戦争遺跡の保存、教科書問題の取組みが提起されました。 とりわけ6月18日に予定される「『ザ・思いやり』上映会&講演会」の成功にむけた取組みが強調されました。 平和委員会の独自活動では9月17日から19日にかけて おこなわれるピースエッグ(大阪・信太山)を活用し青年会員の拡大を追求すること等、会員の初心・要求を 大切にした平和委員会独自の取り組み(たとえば経ヶ岬バスツアーや基地調査など)が提起され、こうした活動 を通じて、個人加盟の全国組織としての魅力や積極面を前面に打ち出し、仲間をふやし、財政基盤も確かな ものにしていくこと、特に北部の取組みとの協力関係の重要性も指摘された。結成2年を経過した青年学生部 活動のひろがりや女性会員の参加しやすい平和運動のスタイルをめざすとともに、活動が目に見えるように 引き続きFacebookやホームページの充実をはかっていくこと、こうした活動を通じて自主目標である800名 の会員を早期に実現できるよう、事務局体制の強化をはかり、6月の日平定期全国大会(相模原)を節目に青年 枠理事、女性理事の推薦が提起されました。

 引き続き決算報告、予算案と会計監査報告がおこなわれ、休憩をはさんで討論に入りました。

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<青年学生部の活動を報告する阿比留さん(左)と内藤さん(中)、閉会の挨拶をおこなう高橋副会長(右)>

青年が牽引する若返った平和委員会を展望した討論!

 討論では最初に舞鶴のオスプレイ配備についての疑問が出され、片岡事務局長より「ひゅうが」は搭載可能 であり、実績もあり木更津を整備拠点として、全国の基地に配備可能であることが明らかにされた。また小杉 京都原水協事務局長より、オバマのヒロシマ訪問では具体的なことは言われなかったが、新国際署名も提起 されており、これまでの経験から今年の世界大会にとって良い効果が期待できるとの発言があった。また安保 破棄の篠原さんより沖縄の女性遺体遺棄事件で基地撤去の声が高まる中、沖縄県民大会(6/19)と高江行動に ツアーを予定しており、今後、経ヶ岬との連携を深める方針であるとの発言がされました。さらに舞鶴の高橋 さんから非核の会30周年総会において、「核のない自治体」だけでなく、東京、昭島にみられるような「原発 のない自治体」の運動が紹介されました。

 今年の総会の大きな特徴として、多数の青年が参加したことです。最初、大阪に移ることになった松尾
さんより、日常活動として学習会を軸とした活動に非会員の青年、さらには韓国の青年との交流まで拡がり をみせていること。5月3日に実施した憲法アンケートの分析や、9月に予定されている大阪でのピースエッグ への取組みが紹介され、同じく青年学生部の阿比留さん、南さん、内藤さんから幅広い繋がりに重点を置い た活動、特に舞鶴や山科の青年との連携を求める発言が続き ました。また、舞鶴の高橋さんから新ガイドラインの具体化としての戦争法が舞鶴の自衛隊にどのような 変化をもたらすか、との問題提起があり、片岡事務局長から安保を越えたガイドラインの背景と6月18日の 松竹伸幸さんの講演で現在の自衛隊がどのような状況にあるのか、を深めたいとの補足がありました。続いて福知山 から月1回の学習会と戦争展のプレ企画、乙訓からは戦争体験者の発掘活動な多彩な経験が報告されました。 討議の最後に片岡事務局長のまとめとして青年が牽引する若返った平和委員会が強調されました。 その後活動報告・運動方針案、決算と予算案が採択され、2016年度の役員体制と全国大会参加者が 紹介されました。

 最後に高橋副会長より、閉会のあいさつがあり、職場に平和委員会を作った経験を交えながら、平和を
作る部隊としての青年への期待が述べられ、総会は終了しました。

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