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青年学生部が定例会(2/5更新)

 慰安婦問題から過去の過ち学ぶ−青年学生部が定例会
 2月3日、京都平和委員会青年学生部は、定例会を開きました。今回は「慰安婦だったハルモニの話を聞いて」と

題して、慰安婦問題について学習。実際に韓国に行き、ナヌムの家でハルモニの話を聞いた大学院生の報告を聞き、7名のメンバーが活発に討議しました。彼女は、日本によるアジアの植民地化、現地の人々への強制労働の常態化という歴史的背景を頭に置いてほしいと述べました。また、南京大虐殺後に多発した日本兵による中国人女性への強姦事件に対する国際的批判や、中国人による日本軍への報復を 恐れたことから慰安所が設置されたと説明。また、慰安所設置のもうひとつの背景として公娼制度があり、娼婦に自由を与えず女性を性処理の対象とみなす考え方があり、女性が無権利状態にあったことにより、慰安所設置が容易だったと指摘。ただし、慰安婦は娼婦にはあった自由廃業の自由もなく、 抜け出せなかったとも述べました。また慰安所設置に軍が深く関与していたことも語られました。さらに彼女はナヌムの家で、姉妹で慰安婦にされ、日本兵に襲われた妹を助けようとして姉が殺されるなど、 凄惨な性暴力と殺害の実態をハルモニから聞いてきたと報告。また、毎日30人以上の男性を相手にし、足音に怯え、 妊娠、流産、性病に苦しめられてきたことも語られました。最後に彼女は、戦後の日本政府がアジア女性基金を作るなどの動きもあったものの、極めて慰安婦の人々への補償が 不十分だと批判。

 今も癒されぬ傷を抱える彼女達の苦しみの負担を政府として背負い、歴史教科書にも記載すべきだと述べました。参加者からは、「生き残るのが奇跡みたいだ」「過ちを学ぶことをやめたら、また同じことをやるのでは」「慰安婦にされた女性の 尊厳が傷つけられたが、男性の尊厳も傷つけられる」「背景には戦争。戦争はすべての人々の尊厳を傷つける」などの意見が交わされました。
 定例会では、NPT再検討会議で阿比留委員長を派遣するに辺り、地域の人々とNPT にむけた宣伝、学習、カンパ活動に取り組むとともに、 青年学生部として、各地の取り組みに行き、カンパ活動を行うこと、15日の府民集会でカンパを集めること、その準備を8日の 運営委員会(8日、13時〜、北いきいき市民活動センター)で行うことを確認。また、バイバイ原発で青年革新懇と店を出し、9条Tシャツや平和手拭いを販売しようということに。松尾が仕入れに向けて動きます。さらにアイシル(イスラム国)問題について、まず緊急学習会を開き、イラク戦争の実態を描いたドキュメンタリーをみて、 アイシルが力をもつ背景を学ぶことに。2月23日(月)19時すぎから、北いきいき市民活動センターで学習会を行うことを確認しました。

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      <熱心に討論する青年学生部のメンバー>

 

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